新年の御挨拶

明けましておめでとうございます。

旧年中は格別のご厚情をいただき、誠にありがとうございました。

おかげさまで、当事務所は昨年、数多くのご依頼をいただき、皆様の法的紛争解決のお手伝いをさせていただくことができました。

本年も、更なる法的サービスの向上に努めてまいりますので、より一層のご支援・お引き立てを賜りますようお願い申し上げます。

さて、年始ということで、新しいことに挑戦される方も多いのではないでしょうか。

私も、今年は何か新しい分野に取り組んでみたいと考えております。

現状、当事務所でご依頼が多いのは、債務整理や交通事故、労働で、離婚、相続・後見、一般民事がそれに続くといった状況です。

今年は、M&A関係の業務に携わることができればと考えております。

以前、インハウス(企業内弁護士)をしておりました際、譲渡価額数千万円から数十億円規模の案件を数多くこなしました。その経験を生かして、当事務所においても、M&Aがらみの業務を遂行できればと考えております。

もっとも、法務DDや契約書の起案・審査といった業務に関しては、大手の法律事務所に流れる傾向にありますので(企業としても、株主に対する説明、又は責任の所在を明らかにするという観点から、ローファームの名前を重視します。)、当事務所のような、弁護士二名体制の小規模な法律事務所にはなかなか声がかからないと思われます。

ですので、考えているのは、クロージング後のレプワラ違反等に基づく損害賠償請求や、より興味深い案件として、仲介業者又はFAに対する損害賠償請求です。

上に申し上げました企業内弁護士時代、数多くの仲介業者やFAと仕事をしましたが、これらは常に膨大な案件を抱えており、また成約を急ぐあまり、中には相当に杜撰な業務を行っている業者がいるということは、経験として実感があります。実際、日本国内におけるM&Aの活性化に伴い、仲介業者やFAに対する損害賠償請求も増えていると聞きます。そのような中、外部の法律事務所として案件に関わるのではなく、企業の内部からその全容を経験した者として、これらにつき窮状を訴えている方々の損害回復のお手伝いをさせていただくことは、大げさに言えば、ある種使命のような気もします。

「とんとん拍子で会社を譲渡してしまったけれど、最初に思っていたのと違う状況で売ってしまった。」

「買ったはいいけど、表明保障条項違反の事実が出てきた。」

「仲介業者が持ってきた資料の重要な部分が明らかに事実と反しており、調べれば簡単に分かることなのに一向に調査してくれなかったので変な会社を買ってしまった。」

そのようなお悩みをお持ちの方は、当事務所までお問い合わせいただければと思います。一緒に解決策を検討しましょう。

さて、新年早々、寒波が到来するとの予報もあるようです。昨年は台風や地震等災害が多発し、心痛ましいニュースも多かったですが、本年は一転して穏やかな年となればと思います。

皆様にとりまして、本年が幸多き素晴らしい一年となりますよう心からお祈り申し上げます。

(弁護士 中川内峰幸 / 2019.1.8)