2019/07/31
当事務所の前身である「宮永法律事務所」は、宮永堯史(みやながたかし)弁護士が昭和45年に開設しました。以来、実に50年近くの長きに渡り、法的トラブルを抱えた方々の紛争解決のお手伝いを数多くさせていただいております。
宮永弁護士は敬虔なクリスチャンであり、そのことが関係するのかどうかは分かりませんが、事務所経営という観点からは必ずしも「優良」とはいえないような事件、つまり赤字になる事件であったとしても、それが社会的正義に反しており、当人を何とかして助けてあげたいと強く思うような場合には、「私に任せなさい!」と言って、採算度外視で受任していたことが多々あります。他の法律事務所では到底引き受けてもらえないような事件の、最後の駆け込み寺のような感じでしょうか。事務所経営的には大変ですが、このような弁護士がいてもいいのではないかと私は思います。宮永弁護士に関しましては、面白い逸話が数多くありますので、またどこかでお話しする機会を持てればと思います。
平成28年に、事務所名を「シャローム綜合法律事務所」へと変更いたしました。「シャローム」とは、ヘブライ語で「平和」を意味する言葉であり、また挨拶のひとつでもあり、日本語の「こんにちは」に相当します。今まで以上に、関係者の皆様方との信頼関係を大切にし、法曹としての責務を果たしていきたいとの思いを込めました。平成30年に、私が代表を引き継ぎました。
そして、令和という新しい元号を迎え、この度、宮永弁護士が弁護士登録を取消すこととなりました。今後は、当事務所の相談役として、引き続き皆様方へのより良い法的サービスの提供を心掛け、益々精進する旨を本人から聞いております。
今後とも倍旧のご厚誼を賜りますようお願い申し上げます。
(2019.7.31 弁護士 中川内 峰幸)